「そよ風にくちづけ」 アレッシー

80年代当時、音楽を聞くメディアは圧倒的にカセットテープでしたね。
レコードを持っていても、聴くと盤が傷んでいくので、まずはカセットテープにダビングして、通常はそのテープを聴きながら、けどレコードジャケットをながめたりしていました。

音源はレコードが最も多く、FMラジオからの録音という手もありましたが、これはノイズとの戦いで、実際に録音をして、何度も聴き直すような音源としては、ちょっと魅力に欠けるものでした。

そんなわけで、FMラジオに対する期待はそれほどなかったものの、新譜の紹介記事を見たいがために、FM雑誌は結構買っていました。
当時はまさにFM局が地方にもポツポツとできはじめた頃で、1週間や2週間にわたって、放送で掛けられる曲の題名が載っている番組表は重宝しました。
録音での品質どうこうよりも、まずは聴いてみたかったので。

この頃は、FM雑誌も種類が増えました。
最初は、「週間FM」と「FMファン」の2誌でしたが、その後に「FMレコパル」と「FMステーション」が参入してきました。
私はステーション派で、鈴木英人が書いた表紙とその表紙デザインを含んだ、カセットレーベルに惹かれて買い続けていました。

レーベル用紙に下手くそな字でタイトルを書くわけにもいかず、その頃、「レタリングシート」が流行り、これで一文字ずつ、曲タイトルを擦って貼り付けていったものです。
しかし、日本語がないのと、特定の文字が足りなくなることには、困ったものです。

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という感じで今回は前段が長くなってしまいましたが、今日聴いている曲は、アレッシーの「そよ風にくちづけ」で、原題は「Put away your love」です。
原題からどうしてこんな邦題が出てくるかわかりませんが、時代とプロモーションの要求というものでしょうか?。
アレッシーというのは、双子の男性デュオで、アレッシー兄弟です。
ちなみに、日本で発売された際のアルバムのタイトルは「そよ風にくちづけ」で、それがアルバムタイトル曲になっていますが、米国でのアルバムタイトルは「Long Time Friend」という、アルバムの最後に入っている、地味な曲でした。
日本側スタッフはこれではダメだろうと、邦題も含めて、考えたのでしょうね。
このアルバムはクリストファー・クロスのプロデュースだったことを追記しておきます。

私がこの曲を初めて知ったのは、FM雑誌の新譜紹介のページで、この曲が含まれるアルバムが国内発売されるとあって、当時、松田聖子がやっていた日曜日昼間のFMの番組で3曲掛かりました。
もちろんそういう台本だったのでしょうが、松田聖子は自らも聴いて、「朝聴くと1日が爽やかな気分でいられる」とレコメンドした風なコメントしていました。

まさに軽い感じのこのような音楽は、「AOR(Adult Oriented Rock)」という新たなカテゴリーとして、認知されるようになっていきました。
アレッシーはそれほど注目されず残念だけど、一部には熱心なファンが国内にもいるようです。

YouTubeより: