この時期、佐野元春とビートたけしが自分の中のスターでした。
高校1年の秋に佐野元春が「ロックンロールナイトツアー」で我が郷里佐賀にもやって来て、クラスの友だちと二人で見に行きました。
この全国ツアーが終わった後、彼はニューヨークに出掛けてしまいます。
やがて帰国し、アルバム「VISITORS」をリリースしますが、これまでの曲の感じと一変してしまい。自分の彼に対する思い入れもそこでしばらくとどまってしまいました。
確かに彼は日本に帰ってきたけれど、僕らのところには帰って来ていない、という思いでした。
さて、私の音楽ライブラリはカセットテープからMDを経て、今はほとんどをHDD内の音楽ファイルとして格納しています。
音源については、かつてのレコードをCDで買い直したりして、それをHDDに保存しています。
今回、調べ物で佐野元春のデビューからの曲を聴き返した際に、「VISITORS」の音楽ファイルが手元にないことに気が付きました。
当時、LPレコードは買ったけど、他のアルバムはCDを買い直したけど、このアルバムはCDでの買い直しをしていませんでした。
当時の彼の変化が相当ショックだったためだった思います。
ところで、先日妻の実家に預けていた、本やカセットテープを納めた段ボール箱が見つかって、送られてきました。
その中に「VISITORS」のカセットテープがありました。
それからカセットテープが聴ける機材を用意して、数十年ぶりに聴くことができました。
あの当時耳慣れなかったリズムなどはかなり先進的なものであって、自分がついていけてなかっただけのことだったと、今さら思いました。
まあ、それを好むかどうかはまた別問題ですが。
ということで、アルバム「VISITORS」を買って、当時の自分が相当ショックを受けたアルバム1曲目「コンプリケイション シェイクダウン」を改めて、カセットテープで聴いています。
(辛うじて、2曲目の「トゥナイト」がこのアルバムでは最も好きでした)
YouTubeより: